Imaginantia

思ったことを書きます

画像生成AIについての言及についての言及

人類の愚かさもいい加減にしろやと思ったので、世の中のツイートに対して思っていたことを書きます。既に突っ込み入ってるものが殆どですが、言いたくなったので言います。なのでまとまった文章ではないです。

ちなみに私の立場は以下です。

  • 技術そのものに善悪はない。
    • なお、今回話題になっているAIは「技術」ではなく「技術の産物」
  • 今回行われた学習は法的にはセーフだが、倫理的には善くない。
  • 画像生成AIを利用した絵をそうでないものと区別しようとするのは愚か。
  • 「これは何である」みたいな決めつけるような発言は愚か。
  • 絵師にはもっと誇りとかないんか?
  • 努力は報われてはいけない。
  • 人類が愚かなのは昔から。
  • 人の眼がもっと良くなるしかない。
  • 例え話だけで納得するのは良くないと思う。
  • 嘘をつくやつは何をやってもダメ。

いきます。

1.

過度な一般化をするな。

ある機械学習技術に適用できる技術が他に適用できると思うな。

文字だけ見て論理を組み立ててるタイプ。

2.

どう見ても「わかってない人間」のツイートだろ、「データセット」と「データ」の区別もできないんか?

無限に言われてるけど (テキストのみからの生成で) オリジナルの画像が出ることなんて無い。ない。ありません。もっかい言いますが、ありえません。

そして何か入力を与えたらその入力に相関する出力が出てくるのはあたりまえです。

「もしも」とかみんな言いますが、確率0なのでもしもではありません。

あたまよくなってね。

3.

これは実は正しくなくて、感覚器官程度の情報であればそれを食えると思うし、それに基づいた生成もできるとおもいます。

AIは「傾向」とか「関連性」の扱いには得意なので。言葉遊びも出来る。

なので残念ながらその方針は将来的に食われるだけだと思います。まあ、それでいいのかもしれませんけど。

4.

ほんまにこれ。この方はマジでなんか絵描き界隈で唯一まともな文章を書かれる方のように思えます。

…この辺の問題を分離せずに書いてる人間が多すぎるのよ。愚かな人類がよ。

そして短絡的な行動を取る人間も多すぎる。

見ててしんどい。人間ってこんなに愚かだっけって思う。

そうらしいです。

5.

これは言葉が悪いケースだと思います。「絵師」という語には定義はないでしょう。

ただ「AI利用の是非」はナンセンスだと思っていて、何故ならみんな既に「コンピュータによる支援」を受けているからです。それらの間に境界はないのです。無いの。

つまり「いわゆるAIを使った絵」と「AIを使ってない絵」の間は線引きできないのです。

でも逆に言えばこれは程度問題だということです。

現在でも使ったツールを記載する文化はあるかと思うんですが、まぁそこにAIが並べばいいんじゃないかなあと私はほんのりおもいます。

根本的に「お世話になったものに感謝を申し上げないのは失礼」な感じもありますから。

まあ、実はそうするとPhotoshopを使っている人間が一番"怪しい"みたいな話になってきそうなんですけどね…。

6.

それな。

「AI出力」と「人間の絵」の区別がナンセンスと言える理由の一つですね。

7.

このツイート主、何も考えてないんかと思うけどまぁ拾ってくるツイートのセンスはあるよな。

そしてこれはAI関係ないっていうのはいっぱい言われてますね。そうです。

人類は愚か。

8.

人類は愚か2。価値には対価を払え。

9.

人類は愚か3。

「確定」とか「絶対」とか言う人間、まともだった試しがない。

10.

やめることは各自の自由でしょうが、「まともなAI」が出てきたらそれはそれで更に大変なことになるだけな気がします。

ぶっちゃけ何も変わらない気もしますし…。だってどこが学習先なのかって言われなきゃわからないでしょ。ツイッターにある絵を大量に食わせても同じような結果になるだろうし。

「今のは倫理的にアウトな印象なので善くない」っていう論理だと、「倫理的に完璧なAI」が出てきたときにそいつを否定できないのですよ。

その方が残酷じゃないですか?

追記: まぁこの方はそれを受け入れる側の立場な雰囲気でしょうか。

11.

これは真逆で、「情緒を無視する為にルールを作った」はずです。ただし、当然それは「著作権者の利益を不当に害さない」ことが大前提。

なので情緒の領域が大事なことはみんなわかっているのです。

これに限らず「開発者は何もわかっていない」みたいなことを言う人を散見しますが、基本的に開発側の人間はもっと先を見ているだけだと思います。

その結果としての「情緒よりは技術発展」「技術発展よりは著作権者の利益」です。

なのでここで議論するべきは「権利を守りたい (がくしゅうきんし!)」ではなく「本当に利益を害していないのか」または「まるごと1分野がAIによって消えそうな状況をこのまま法的に放置していいのか?」だと思います。

12.

めちゃ正しいと思います。

なので、根本的に「人類の眼が良くなる」ことが大事だと思うんです。それによっていくつかの絵師は消えると思いますが。

ただそれは別にこれまでと大きな違いはありません。そうでしょう?

私は「一貫性のある絵」に大きな価値がつく未来を期待しています。それは現在のAIには完全にはできていません。

現在の画像生成AIが得意なのは「傾向」の学習であって、「因果」や「ルール」はわかってくれません。きっと当分この状態はそのままだと思います。

だから「太陽の方向から光が来ている」とか「ギアが噛み合っている」とか「物理的に (現世の物理法則である必要はありません) 妥当な建築」であることがもっと大事になると思います。

というか、なれ。

追記(言及1, 言及2): 確かにこういうのは所謂"コンピュータ"的には得意に見えるかもしれませんが、仕組み的が根底から違うので現在のAIにはこれが出来ないのです。雰囲気は作れても「法則に則る」ことができません。

追記: 一貫性というのはそういう具体的なものだけではなく、「想いが籠もっている」「何らかの表現である」「大切なものが欠けてない」みたいな領域もです。これらによって具体的な領域の一貫性が生まれるのです。

追記: ここでの一貫性は、抽象とも言います。物が表している事柄。

13.

どうなんだろう。パーツ分けする学習をするだけな気がする。

シンプルな身体だともう食われるんじゃないかなあ。装飾とか衣装とか、いろいろ残っていく領域はあると思いますが。

雰囲気だけじゃなくて、その子がそれを付ける理由・それを着る理由があるものなら。

14.

この「誇り」っていう言葉、めちゃ大事だと思う。

なんか絵描きさんがちょこちょこ「奪われる」みたいな言葉を言ってるけど、そんなので自分を奪われると思っているのか?

まだ自分を確立していない人にとってはどうしようもないかもしれない。でも確立した自己をそんな「模造品」でパクれると本気で思っているんか?

誇りはないのか?

「AIが何ができるかわからない」からこそ、「AIに自分を奪われるかもしれない」という印象になっているんだとは思います。それは過大評価です。

ちゃんと相手を知ろうぜ。

「ただの傾向」なら奪われる余地があるかもしれない。だけど「志した一貫性」は未だ奪える領域にないはずです。

ついでに言えばAIちゃんはいくらでも具体例を出してくれるわけで、そこから新たな自己を人間が学習することだって出来るでしょう。

なんかさ。

いろいろと無駄な対立構造になっていると思う。根本的にAIと絵師が対等になるわけがない。

「AIを使って絵を描かせる人」と「絵師」は対立できるけど、どちらが何に長けているかは明らかでしょう (前者は汎用性に長け、後者は一貫性に長けます)。

みんな言葉に騙されすぎなのよ。

人類にはちゃんとした頭がついてるでしょうに。考えて。

15.

だから「AIが描いたのではないか?」と言われて「自己を否定されたように感じる」というのは、論理的にはおかしいのですよ。(直情的には理解します)

追記: もしかしてここの論理がわかってない方がいるのかもしれませんが、「AIが描いたのではないか?」という問に対しては前項から「AIがこれを描けるわけがない」という反論が成立するので、従ってこの発言は破綻していると結論付けられるということです。

それは多分「自分が何を軸にしているか」が微妙に無自覚で、そして話題になっているAIを過大評価しているから、だと思います。

なのでちゃんと、「AIには自分の描くような絵は絶対に描けない」ということをみんながわかるようになればいいなと思っています。

 

いいですか?「絵師の描くような絵」は「AIでも描ける」けど、「ある人の描く絵」は「AIには描けない」のです。

 

おわり

ついったーで見るとめっちゃ反応したくなっちゃうんだけどすると負けだなと思うその気持ちがどんどん溜まってしまってがーっと書きました。

書いた内容に正しいこと、正しくないこと、あると思いますがまぁ愚痴みたいなもんです。とは言え指摘は勿論受けます。

現状の世界は8割くらい良い方向に進んでいると思います。なおNovelAIDiffusionをリークしたやつはバカです (0.5割)。あとAIの構造を知らない人たちはもうちょっと考えて発言してほしいです (0.5割)。あと人類はもっと議論できるようになってください (1割)。

今後の世界に期待…。

 


追記: いくつか頂いたコメントに対する返事を書きました

phi16.hatenablog.com