Imaginantia

思ったことを書きます

Entries from 2018-01-01 to 1 year

私と創作2018

珍しく自分の話をします。まぁ自分だけの話でもないのかもしれない。 想いの無い創作 昔から一応私は「創作者」ではあったと思うのです。ただその在り様は一般的な創作者とはきっと違っていた、というのに気づいたのは最近です。 ゲームが好きなのだと思い込…

「創作」

これは建設的な話じゃないと思うんですけど。でも考えてしまうよね。 文字でも絵でも音楽でも動画でもプログラムでもゲームでも 創作というものの根本的な「仕組み」はきっと同一である。 『想い』を『現す』。 この2つの要素はどちらも重要で、前者が大域的…

空間の回転と幾何学

ちょっと前に話していて思ったこと。私は幾何学のプロではないので正しいかはわかりませんが。 また物体の回転の話なんですけど。私達の考える「物体」っていうのは、自由に空間内で回せることを想定していると思うんです。 「自由に回せる」っていうのはあ…

のらきゃっと / エア放送論

こんにちは。これの続きでは特にはありません。 本来は私が絵を描き終えたときにまとめてまたエントリをつくる予定でしたが、折角なので。 エア放送の話。 エア放送とは 毎週火曜日ののらちゃんの放送が一時的に無くなったとき、ねずみさんたちが「見ていた…

データと制御構造

全てのデータは制御構造のためにあり、かつ制御構造はデータのためにある。 データはある種の秩序を持っているが、その秩序を「使う/消費する」という操作が制御構造である。 そして制御構造を動かすにはそのきっかけとなる始まりのデータが必要である。 最…

表現のための数学 #5

続き。 3Dモデルのお話。 見えるものの表現 まず目的を「見えるものを表現する」ことである、としよう。ここでの「もの」は、現実世界にある3次元物体である (人体とか)。 表現するというのは、ある意味で「式で表す」ということであるし、「書き下す」とい…

FuwaParticle 解説

ずいぶん前に作った FuwaParticle ですが いろいろ使っていただいている割には解説ゼロでそろそろ申し訳なくなってきたので解説を書きます 別に見た目用に使ってほしかったので勉強用に使われることは最初は本気では想定していなかったのでゆるして どばっと…

定義の重要性

定義は、そこから導かれる性質が全てわかったとき、もはや忘れてよい。 何故なら定義を必要とする推論は全て導かれた性質のみから導けるから。 だから重要なのは定義じゃなくて普遍性なのだと。 多分。

概念「自由」

あるサークル内wikiに書いた「週刊『概念』」の1記事を持ってきました。自由の概念は誰もがよく使っているのできっと意義があるとおもいます。 前半数学寄り、後半プログラマ寄りの内容です。 圏論という分野において、「自由」という概念があります。これは…

のらきゃっと

突発的に、好き勝手に個人の想いと体験を書いていきます。いくらでもメタな話をするので見たくない人は見ないほうがいいです。概念には敬称略です。 わかる人のための文章なので紹介とかはしませんがのらきゃっとの話です。 はじめに 最初にのらきゃっとを知…

表現のための数学 #4

続き。 長らく時間が開いてしまったけど、射影の話。 視点の生む空間 まず棲む空間をとりあえずおいてみる: としよう。ここで考えたい問題は、「一人称視点とは何か?」である。 視点としてある点 をとってみよう。とは言えどんな をとったとしても、空間全…

表現のための数学 #3

続き。 今回は数学よりも認知寄りの表現に関する、「重み」の話をしてみる。 動き 2秒で始点から終点へ移動するアニメーションが4つある。これらは全て異なる印象を与える。 点が通っている空間は全て である。では何が違うか。 物体の運動というのは本質的…

表現のための数学 #2

続き。 円が出来たので、折角なので回転のお話。 基底変換 空間を回したいと思う。回すって何だろうか。 を眺めていると「回っている」気がするけれど、今は点が回っているだけで空間自体を回しているわけではない。 では空間を回すためにはどうすればよいか…

表現のための数学 #1

続き。 目標であるところの三角関数に到達するために、まず が持つ「長さの構造」について考える。 内積 今までの議論によって区間 の形状はほぼ決定された。 「点の集まり」である集合が、連続性によって「つながった紐」になり、線形性によって「実数に沿…

表現のための数学 #0

頭の中で思った作りたいものを、実際に見える形にするには「表現する (Represent)」という作業が必要になる。 そしてそれをコンピュータで作るには、コンピュータが理解できる「表現 (Representation)」を構成しなくてはならない。 というわけで、思ったもの…

label-like continuation

label :: m (m a) がほしい do cont ← label print 1 cont で無限に 1 が出力されてほしい import Control.Monad.Cont import Control.Monad.State main :: IO () main = evalStateT (runContT k return) 0 label :: Monad m ⇒ ContT r m (ContT r m a) labe…

M と MM

双方向に自然変換を取れる fmap return :: Monad m ⇒ m a → m (m a) join :: Monad m ⇒ m (m a) → m a 「自然に潰れたモナド」がほしい、っていう需要はいっぱいあるよね

indexed sets

を index とする。 は、各添字に対して の元を与えるもの。つまり 個の がある。 は、 の各要素に の元を対応させるもの。つまり を 個に分割するもの。 があるとき、index付きの像 を考えられる。 ここから自明な写像 を考えれば、これはindexed set. 多分…

自然数の特徴づけ

自然数の (生成するという意味で) 根本的な性質っていろいろある。 と から成る構造 の上の自由モノイド 素数列の上の自由可換モノイド ( はないけど) それぞれ用途がある: 帰納法 加法 乗法 いろんな世界を行き来するというのは簡単そうでちょっとむずかし…