Imaginantia

思ったことを書きます

想像と創造の溝

思ったものが作れないのはなんでだろうと。

頭の中にあるものが出てこないのは、基本的には解像度が足りないからではあると思うのです。

思ったとおりにコードが動かないのはそのコードが実際に動作する過程を完全に辿り切ることができないからです。 思ったとおりに絵が描けないのは描きたいものの詳細が実際には頭に存在していないからです。 思ったとおりにモノが作れないのはそのモノのことがよくわかってないからです。

ただ、根本的にそれは何故かというと、「見えていないものが見えてしまうから」なのかもしれないと思ったのです。

 

頭の中に存在しない「動いているプログラム」を、「美しい絵画」を、「望んだモノが満たすはずの性質」を見えてしまう、見えたことにしてしまう。

存在したことで初めて得られる感覚を存在する前に得てしまうような気がしたのです。それで満足してしまうわけです。 頭の中はとても自由で、感覚を捏造するのはそんなに難しいことではありません。存在しない音楽を聞いた感動そのものを捏造できるのかもしれないと思って。

だから、解像度を上げるためには「騙されている頭をまた騙す」とか、「満足した自分に満足しない自分を作る」とか、そういうのも解決になるのかもしれないなとか。

いや、きっと手を動かすほうが早いんですけどね。体験は最高の学習ですから。